[必ず読んで欲しい]農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)のデメリット、大切な時間を失います

「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受給しようかどうか迷っている」
「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受給するデメリットが知りたい」

この記事はこんな方に向けて書いています。

こんにちはカニです。
今日はというお話をします。

そんな私は、農業経営を8年程続けていて現在は経営のみですが農業に関わっています。

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)のいいところは、独立してまだ収入が不安定な時期に最長で7年間、国から給付金を給付してもらえることです。
独立初期の不安定な時期の収入の下支えとなり、安心して栽培などに取り組めるようになります。

また何と言っても最大の魅力は、準備期間に2年、独立就農後に5年の計7年間にわたり年間150万円の計1050万円を受給できることにあります(受給要件あり)

そんな魅力満載の農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)ですが、近年農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受給したことで苦しんでいる人が居ることについてはご存知でしょうか?

この記事では、農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を受給する際のデメリットについてご紹介します。
農業経営を営むプロならではの視点でお話いたしますので、最後までお付き合いください。

それではどうぞ!!

必要としている人には素晴らしい給付金

準備期間に2年、独立就農後に5年の計7年間にわたり年間150万円の計1050万円を受給できることにあります(受給要件あり)とのお話をしました。
農業は、独立初年度から利益を出すことが難しく軌道に乗り始めるまでは期間を必要としています。
その期間に収益の安定しない農家を支援しようと始められた取り組みのようです。

この資金を必要としている人のは、願ってもいないありがたい給付金であり素晴らしい取り組みだと感じています。

ですがメリットばかりに目が行きやすく肝心のデメリットについては詳しく書かれていないためここに記載します。

給付を受けるため経営に緊張感がなくなる

本来経営というものは、自分で考え決断し行動に起こしていくことで経営をしていきます。
ですが年間に150万ものお金をもらってしまうと、もしかしたらもうそれだけで生活ができてしまいます。
しかもそれが5年間も続くとなれば、経営に緊張感がなくなってしまうんではないでしょうか?
常に緊張感を持って経営をするためには、給付を受けず自分の力でやりきるくらいの強い意志が大切です。
本気でやりたいなら、農業をやりたいで調べると独立初期に収入がないのは出てくる情報です。
それを貯金するくらいにして挑んでもらいたいものです。

参入ハードルを下げたことで営農できなくなっても辞めれない人が急増

この給付金を給付することで農業に参入するハードルを一気に下げたのも事実です。
ですがこの給付金は配りすぎではないか?とも考えています。

確かに7年間で1050万円もの給付は目先の資金のない新規就農者にとっては喉から手が出るほど欲しい資金です。
ですがこの資金をもらってしまったがばかりに、実際に自分に農業があっていなくても辞めれなくなってしまうということが起きてしまっています。

病気などのやむおえない事情の場合を除いて、「実際に経営してみたけど合っていなくて違うことを始めたい」と考えている人などは一度給付した給付金を返還しなければならなくなる可能性があります。

準備型

準備型返還要件
  1. 適切な研修を行っていない場合
  2. 交付主体が、研修計画に則して必要な技能を習得することができないと判断した場合
  3. 研修終了後※1年以内に原則45歳未満で独立・自営就農又は雇用就農しなかった場合
  4. ※準備型の交付を受けた研修の終了後、更に研修を続ける場合(原則2年以内で準備型の対象となる研修に準ずるもの)は、その研修終了後
  5. 交付期間の1.5倍(最低2年間)の期間、独立・自営就農又は雇用就農を継続しない場合
  6. 親元就農者について、就農後5年以内に経営継承しなかった場合又は農業法人の共同経営者にならなかった場合
  7. 独立・自営就農者について、就農後5年以内に認定農業者又は認定新規就農者にならなかった場合
経営開始型返還要件
  • 農地の過半を親族から貸借している場合において、当該農地を交付期間中に所有権移転しなかった場合
  • 交付期間終了後、交付期間と同期間以上、営農を継続をしなかった場合

このような返還要件があり、もし事業を継続できなくなってしまっても辞めることができなくなってしまいます。

この交付期間終了後、交付期間と同期間以上、営農を継続をしなかった場合」の要件につきましては、例えば5年受給したら、もう5年はどんなことがあっても継続してください。そうでなければ返還対象になりますよ。とも読み取れます。

潜むリスク
たとえ軌道に乗らず、赤字経営だとして、事業をやめたくても辞めてしまっては返還しなければならなくなり辞めれない。という負のスパイラルに陥る可能性もあるのです。

給付を受ける前に試してみてください

一度給付を受けてしまうと、なかなか自分の思い通りにはいかないと先ほどお話ししました。
では対策はどうしたらいいのかと言いますと。

参入する前に
  1. 農業法人などで一度働いてみて、自分にあっているかどうかを確かめる
  2. 自分が目標としている農家のもとで数年は働くもしくは研修を受ける
  3. 本気なら、無収入でも耐えれる貯金をしてから参入する

受給する前にこれらのことを一度試してみて、自分にあっているのかどうかを確かめてみてください。

目先のお金で考えてしまうと、時間というお金よりも大切なものを失う結果になってしまうこともあります。そうなる前に一度よく考えてから受給を判断するのがオススメです。

まとめ

色々ネガティブなことをお話しましたが、何度もお話しますが「必要としている人には本当に素晴らしい給付金」です。
ですが影に潜んでいるデメリットを理解した上で給付するようにしてください。

[事実]農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)受給期間の動き方で今後に差がつく

2019.03.20

農家の副業はweb系にしたらもっと稼げるようになる[理由を解説]

2019.03.18

仮想通貨(暗号資産)関連の株式投資取引銘柄まとめ【NFT】

2022.02.13

こんな時代だからこそ、農地を所有してリモートワークをしよう[危機に備える]

2020.04.02

ミニマルライフフードを知ることの重要性[買い占めは起きません]

2020.03.28

危機に備えてシンプルに生き、生き抜く準備をしておく

2020.03.25

日本に居ても6万あれば暮らしていける。質素に暮らすすすめ

2020.03.06




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください